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衣料品消費からの温室効果ガスの試算

 個人が排出する温室効果ガスのうち、自動車や電気の利用からのものはよく話題にされ、様々な削減方法が提案され効果を上げています。また食品からのものもフードマイレージ(食品の輸送から生じる温室効果ガス)を減らすための地産地消が奨励されています。しかし衣料品については、それから生じる温室効果ガスはあまり話題になりません。一人あたりの衣料品消費から排出される温室効果ガスは、以下のサイトによると二酸化炭素換算で年間約190kgほどのようです。http://d.hatena.ne.jp/muramototomoya/searchdiary?word=%2A%5BLCA%5D 食品からのものの半分近くであり、僕が想像していたより意外に多いようです。

 これを削減するための方法は、エネルギー効率の悪い海外(中国など)の衣料品を使い捨てにするのをやめて、日本製の物を大事に長く使うという消費スタイルに転換するのが一番だと思います。以前ジャケット1着を作るのに温室効果ガスが約5.9kg排出されると書きましたが、これを日本製と考え、中国製との比較を考えてみます。

 日本と中国の単位GDP当たりのエネルギー効率は、「レコードチャイナ」の記事によると日本が中国の7倍だそうです。http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=64414 つまり、同じ価格の物を製造するのに中国は日本の7倍のエネルギーを必要とします。ここで簡便のため、日本製のジャケットを価格4万円、二酸化炭素6kgとします。この7倍という数字が直接二酸化炭素排出に比例するわけではありませんが、ここではそのように仮定し、中国製のジャケットを価格1万円、二酸化炭素排出量は6*7/4=10.5kgとします。

 さらに、中国で製造すると日本まで輸送するための二酸化炭素を加算する必要があります。上海から東京へ運ぶと仮定して、以下のサイト NYK group CO2 e-calculator http://www.nykgroup-e-calculator.com/ で計算すると、荷物1tあたり二酸化炭素約35kg、ジャケット一着は大体5~600g、ハンガーや段ボール、ビニールなども含めて1kgとすると、1着当たり0.035kgで意外と少ないです(陸上でのトラック輸送は省略)。よって輸送にかかわる温室効果ガスは省略することにします。

 これより、あくまでも試算ですが、中国製のジャケットは日本製のジャケットの1.75倍の温室効果ガスを排出することになります。さらに耐用年数を日本製が中国製の2倍、例えば中国製は2年に1度買い換えるのに対し、日本製を4年に1度とすると、その差は3.5倍と圧倒的に日本製のほうが温室効果ガスは少なくなります。

 上質なものを大切にして長く使うことは、日本で古くから受け継がれてきた価値観で、イギリスのようなほかのヨーロッパ諸国とも共有しているものです。アメリカの大量生産、大量消費スタイルは、エネルギーが自由に使えると思い込んでいた20世紀のほんの数十年に発達した、歴史的に見ても異常なもので、もう時代遅れです。高度経済成長と大量消費から卒業した成熟した消費者である日本人は、賢い消費者としての手本を世界に示すべきです。
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大熊座から来た男

Author:大熊座から来た男
HNは池澤夏樹『スティル・ライフ』より。
ブログ名は、ツンデレ美少女風に読んでください。
CV:今井麻美、斎藤千和推奨。

膵腺房細胞癌という非常に珍しい病気と闘いながら、気候変動(特に北極圏問題)や気候工学(ジオエンジニアリング)について学んだ情報を発信していきます(体調不良のため、最近は闘病ブログになりつつあります)。気候学は独学で勉強中なので、いろいろとご指摘お願いします。

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