スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

物語における気候工学と倫理

 学会発表用のアブストラクトを提出したので、そろそろ僕の現在の研究テーマについて書いておきたいと思います。僕は気候変動の対策として、実施するにせよしないにせよ気候工学の研究が不可欠と考えます。そして、もちろん技術面、経済面の研究も重要ですが、気候工学が全世界の人の同意のもとになされるためには、各地の精神的風土の中で気候工学がどのようにとらえられるかについての研究も重要です。そして、気候工学がまだ本格的に実施されたことのない技術であるため、フィクションの世界、例えば神話、小説、映画などにおいて、人間が気候を操作するという行為がいかにとらえられてきたかを研究する必要があります。これが現在の僕の研究テーマです(まだ始めたばかりですが)。

 前に気候工学の歴史に関する書物として取り上げたジェイムズ・ロジャー・フレミング『気象を操作したいと願った人類の歴史』(2010年)の第一章「支配の物語」は、ギリシャ神話の太陽神ヘリオスの息子パエトンの物語から始まり、ダンテやミルトンといった西洋の古典、トゥエインやジュール・ヴェルヌから現在のSFに至るまでの気象、気候操作の物語を取り上げ、批判的に分析しています。僕はいくつかの日本の小説における気候、気象操作とその背景にある自然観、倫理観を分析し、キリスト教や近代合理主義といった西洋的な精神的土壌から生まれた気候、気象操作の物語と比較することで、二つの文化圏における気候工学に対する考えの違いを明らかにしたいと思っています。そして、その違いに関する認識が、将来気候工学について国際的な合意を得るために役に立つことを願っています。

 僕はこのテーマに関する研究を始めたばかりなので、気候、気象操作を扱った作品、文献やいろいろなご意見をお待ちしています。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

大熊座から来た男

Author:大熊座から来た男
HNは池澤夏樹『スティル・ライフ』より。
ブログ名は、ツンデレ美少女風に読んでください。
CV:今井麻美、斎藤千和推奨。

膵腺房細胞癌という非常に珍しい病気と闘いながら、気候変動(特に北極圏問題)や気候工学(ジオエンジニアリング)について学んだ情報を発信していきます(体調不良のため、最近は闘病ブログになりつつあります)。気候学は独学で勉強中なので、いろいろとご指摘お願いします。

このブログはリンクフリーです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
FC2ブログランキング
ブログランキングに参加しています。 クリックしていただけると嬉しいです。

FC2Blog Ranking

フリーエリア
こちらもクリックしていただけると嬉しいです。
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。