スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

4月8日 京都のこと

京都の記憶が薄れないうちに書いておきたいので、今日の日記も京都について。

 ヘミングウェイがパリでの修業時代について書いた『移動祝祭日』のタイトルは、晩年の彼が若い友人に言った言葉から採られています。「もし幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことができたなら、その後の人生をどこですごそうとも、パリはついてくる。パリはa moveable feastだからだ」(『移動祝祭日』新潮文庫p.327)。これはパリの姉妹都市、京都についても言えるのではないでしょうか。

 文化や歴史が、空気のように自然とその中に溶け込んでいる街。モラトリアム期間にいる大学生や、観光客という、社会のシステムから一時的に離れている人種が主役になれる街。薄暗い喫茶店、無愛想な店主の古本屋、聞いたこともない監督の映画の上映会など、どんなところでも、新しく面白いものや人との出会いが待ち構えているような気がする街。京都での生活のことを考えると、イタリアの作家チェーザレ・パヴェーゼの『美しい夏』の冒頭を思い出します。

「あのころはいつもお祭りだった。家を出て通りを横切れば、もう夢中になれたし、何もかも美しくて、とくに夜にはそうだったから、死ぬほど疲れて帰ってきてもまだ何か起こらないかしら、火事にでもならないかしら、家に赤ん坊でも生まれないかしらと願っていた…」
(『美しい夏』(河島英昭訳)岩波文庫の冒頭。今見つからないので、何ページかわかりません)

最初の写真は鴨川デルタ。亀の形の石は、アニメ『けいおん!』でもおなじみ。IMGP0127s.jpg

次は左京区北白川疎水。春は桜、夏は蛍がきれいです。IMGP0164s.jpg

伝説のバー、MICKの跡地。もう一度行きたかった。2012-11-10.jpg

続きはまた今度。 
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

No title

おはようございます。

しみじみ、いい文章ですねぇ。
何度も、何度も 読み返しています。

自分には“そういう街”の記憶はないので
羨ましい限りです。

No title

パヴェーゼの小説の中でも、この書き出しは最高のものだと思います。あと、彼の小説はタイトルが抒情的で好きです。『女ともだち』、『丘の上の悪魔』、『月とかがり火』など。

京都に来ることがあったら、連絡してください。地元民でしか知りえないような場所を案内します。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
プロフィール

大熊座から来た男

Author:大熊座から来た男
HNは池澤夏樹『スティル・ライフ』より。
ブログ名は、ツンデレ美少女風に読んでください。
CV:今井麻美、斎藤千和推奨。

膵腺房細胞癌という非常に珍しい病気と闘いながら、気候変動(特に北極圏問題)や気候工学(ジオエンジニアリング)について学んだ情報を発信していきます(体調不良のため、最近は闘病ブログになりつつあります)。気候学は独学で勉強中なので、いろいろとご指摘お願いします。

このブログはリンクフリーです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
FC2ブログランキング
ブログランキングに参加しています。 クリックしていただけると嬉しいです。

FC2Blog Ranking

フリーエリア
こちらもクリックしていただけると嬉しいです。
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。