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鴨川と Wondering up and down / PSY・S

 今週の週末、実家に帰省するのですが、その帰りに京都に一泊してきます。大学入学から15年以上を過ごした京都、特に左京区は僕にとってもう一つの故郷ともいえる場所です。左京区での生活を語るうえで欠かせないのは、鴨川(または、賀茂川と合流して鴨川となる高野川。Yの字の右上の部分)の存在でしょう。鴨川の広い土手は本とコーヒーを持って行って読書、昼寝、ジョギングやトレーニング、犬の散歩、劇団や合唱サークルの発声練習、今は禁止されているのですが、花火やバーベキューなどに使われてきました。そこは左京区民にとっての生活の一部です。

 僕に鴨川の魅力について教えてくれたのは、高校時代に同じ寮にいたF君という、京都出身の少し大人びた感じの同級生でした。京都という街は、ある程度の都会でありながら街の中に美しい川が流れ、糺の森という原生林もある素晴らしいところであると。そして大学入学後に初めて鴨川に行ったときに思い出したのは、彼がCDを貸してくれたのがきっかけで聞き始めた、PSY・Sという80年代半ば~90年代まで活躍した日本のミュージシャンのWondering up and down ~水のマージナル という曲です。

 この曲はアルバムAtlasの1曲目に収録されていて、ファンの中で最高傑作と言われることも多い曲です。川のせせらぎを思わせるイントロから始まり、幻想的でノスタルジックなメロディーにのせて、水、川、湖をモチーフとした歌詞がのびやかに歌い上げられるこの曲は、初夏の鴨川を見ると、よく頭の中に流れていたものです。作曲の松浦雅也は京都の立命館大学の出身なので、もしかしたら(少し立命館からは遠いですが)、鴨川のことをイメージしていたのかもしれません。京都に行って鴨川沿いを歩くことがありましたら、その前にぜひこの曲を聞いてみてください。

 余談ですが実はこのアルバム、僕の2つめの専攻である現代アメリカ文学とかかわりがあるようです。Wondering ~ の歌詞は(著作権の関係で引用できませんが)、目に見える事物を列挙するという、ウォルト・ホイットマンのカタログ手法を連想させ、おまけに歌詞の最後にホイットマンの代表作『草の葉』の名前まで出てきます。収録されている曲には、他にも「遠い空」(サビが「遠い~、遠い~」で、カポーティの『遠い声遠い部屋』を思わせる。雰囲気も良く似ている)、「引力の虹」(ピンチョン『重力の虹』、ライナーノーツにピンチョンの名前が出てくる)があり、また「Stratosphere~真昼の夢の成層圏」は池澤夏樹のデビュー作『夏の朝の成層圏』を意識していると思います。
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大熊座から来た男

Author:大熊座から来た男
HNは池澤夏樹『スティル・ライフ』より。
ブログ名は、ツンデレ美少女風に読んでください。
CV:今井麻美、斎藤千和推奨。

膵腺房細胞癌という非常に珍しい病気と闘いながら、気候変動(特に北極圏問題)や気候工学(ジオエンジニアリング)について学んだ情報を発信していきます(体調不良のため、最近は闘病ブログになりつつあります)。気候学は独学で勉強中なので、いろいろとご指摘お願いします。

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