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がん治療と科学技術の倫理

 僕の病状の大きな問題として、がんが膵臓から肝臓へ転移しているので手術や放射線療法ができないことがあります。肝臓への転移は全体に散らばっているので、放射線を全体にあてるわけにもいきません。僕の希望としては、化学療法で肝臓への転移を抑えてから、膵臓への放射線療法を始めてもらえたらと思っています。

 実は、これは結構皮肉な状況です。原子核物理学を専攻していた僕が英文科に学士編入した理由の一つに、実験で放射線を浴びたくないということがあるからです。原子核物理学の実験では加速器を用いるため、陽子線や中性子線などの被ばくが起こります。それはそんなに大きな量ではないのですが、やはり線量計や血液検査などで被ばくの程度をチェックしながらの研究はあまり気持ちのいいものではありませんでした。しかし、今では僕は一刻も早く放射線をがんに照射してもらうことを望んでいます。

 科学技術はそれ自体では善でも悪でもありません。放射線はがんを引き起こす可能性を高めると同時に、がんを治療するためにも用いられます。ある技術が用いられるのが人間に対してでも、地球環境に対してでも、大切なのは何が用いられるかより、それがいかに適切に用いられるかです。医学では一人の人間の命を救うために、物理的、化学的、生物的等あらゆる手法が用いられます。それと同じく、地球環境が人間の生存にとって適さなくなる場合、それをもとに戻す効果が期待できる手法ならどんなものでも用いられるべきだと思います。
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No title

 2つ。祈るしかない事、適切な治療を考え出し行う事。

 情勢判断しだいです。副作用のレベルが副作用でとどまってくれるのか?、状況によって、逆効果のフィードバックがあるのか?地球環境。

 気候工学、必要な場合の可能性として研究には賛成です。しかし、科学への捉え方の発展も必要かと思ったりします。
 人類が他生物種の絶滅を強いているのは、人類が生物種として最高の価値があるとの過信が根底にあると思います。人類が人類を殺戮するとしたら、そうはいかないと思います。
 

No title

お名前が書かれていないのですが、どなたでしょうか?

>副作用のレベルが副作用でとどまってくれるのか?、状況によって、逆効果のフィードバックがあるのか?地球環境。

「逆作用のフィードバック」というのがよくわからないのですが、「副作用」というのを予測不能の影響と考えます。

気候システムのカオス的挙動は誇張されている傾向があると、以前非線形物理が専攻の先生から伺いました。「バタフライエフェクト」のようなものはわかりやすく説明するためのたとえ話で、初期状態のずれは、多くの場合(定量的にどういった状況かは僕には示せませんが)消滅するそうです(確か拡散項 in NS方程式の影響)。

.>人類が他生物種の絶滅を強いているのは、人類が生物種として最高の価値があるとの過信が根底にあると思います。人類が人類を殺戮するとしたら、そうはいかないと思います。

「人類が人類を殺戮」とは、どのような状況でしょうか?
プロフィール

大熊座から来た男

Author:大熊座から来た男
HNは池澤夏樹『スティル・ライフ』より。
ブログ名は、ツンデレ美少女風に読んでください。
CV:今井麻美、斎藤千和推奨。

膵腺房細胞癌という非常に珍しい病気と闘いながら、気候変動(特に北極圏問題)や気候工学(ジオエンジニアリング)について学んだ情報を発信していきます(体調不良のため、最近は闘病ブログになりつつあります)。気候学は独学で勉強中なので、いろいろとご指摘お願いします。

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