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気候変動とエネルギー問題 2

 ここで文章の主旨から離れますが、エネルギーを使うときに生じる気候以外の損害について考えてみましょう。以下は「表1 1970年から1992年のエネルギー生産業における死者の状況」(ジェームズ・ラブロック『ガイアの復讐』p.175)からのデータです。

燃料                石炭    天然ガス   水力    原子力

死者               労働者  労働者と 一般市民 労働者
                        一般市民    
死亡者数              6400   1200    4000     31

テラワット年あたりの死者    342     85       883        8

 たとえこの数字が原子力の被害を過小評価しているとして、その100倍被害があるとしても、その被害は再生可能エネルギーである水力発電と変わりません。

 個別に被害を見ていくと、石炭の場合は現在も多発している落盤事故と、中国で問題となっているような大気汚染による呼吸器病が挙げられます。環境NGO、グリーンピースの報告によると、「12年にPM2・5に関連して死亡した人は8572人」だそうですが、http://mainichi.jp/feature/news/20130304ddm007040055000c.html さらに多いとの推測もあります。

 石油や天然ガスについては、世界で起こる戦争、紛争の多くにこれらの資源が関係していることを考えると、その戦争の犠牲者は、主に先進国に住む僕たちのエネルギー消費の犠牲者でもあるでしょう。再生可能エネルギーでも、水力発電はダムの決壊の可能性があり、風力は低周波音で周囲の人の健康を害し、太陽光発電でも取り付けの際の事故で亡くなる人がいます。

 エネルギーを利用することは、人間にとってものを食べることと同様、生きる上で何かを犠牲にしなければならない業のようなものです。様々なエネルギーの一つのみを取り上げ非難するのは、ベジタリアンが肉を食べる人を非難しているようで奇妙な印象を受けます。どのエネルギーを使うかと同様に大切なことは、可能な限り無駄なエネルギーを減らすこと、しかも効率的に減らすこと、のように思えます。 
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プロフィール

大熊座から来た男

Author:大熊座から来た男
HNは池澤夏樹『スティル・ライフ』より。
ブログ名は、ツンデレ美少女風に読んでください。
CV:今井麻美、斎藤千和推奨。

膵腺房細胞癌という非常に珍しい病気と闘いながら、気候変動(特に北極圏問題)や気候工学(ジオエンジニアリング)について学んだ情報を発信していきます(体調不良のため、最近は闘病ブログになりつつあります)。気候学は独学で勉強中なので、いろいろとご指摘お願いします。

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