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'13 10/26 CTの結果その他

 昨日ほぼ3か月ぶりにCTの検査があり、肝臓の腫瘍は増大、膵臓はわずかながら増大、新たに肺に小さな3つの転移が確認されました。シスプラチンは効果が薄かったようです。期待していただけにショックですが、新たな治療法を考えてもらっています。肝臓のALT,ASTは低いままですが、これは僕の場合はこれはあまり病状と関係ないようです。自分でも論文などから、効きそうな治療法や抗がん剤を探してみます。情報をお持ちの方はよろしくお願いします。

 気候工学の社会的認知を広め、それに対する異なる分野の専門家の間の意見交換を促すようなイベントがあるといいと思っていましたが、これを気候工学の研究者に働きかけてみようと思っています。アメリカではKim Stanley RobinsonやJames Flemingが講演を行う学会が開催されているので、それの日本版のようなものはできないかと考えています。進展があれば報告します。

 母校の英文学会の会場に、学会参加の航空機利用のアンケートを置かせてもらえるようになりました。大学の温暖化問題に強い影響力を持つNPOにその結果を報告する予定なので、多くの回答があることを期待しています。先日書いた北極圏の温暖化への航空機の影響が20%あることから概算すると、年の出張回数が欧米1、東京-大阪3の大学教員を例にとると、その北極圏温暖化への影響は日本人平均の約3倍になります。イェールや国連大など世界の有名大学はすでに対策に取り掛かっているので、日本が時代遅れにならないことを望みます。

知人が作ったゆるキャラ、オカザえもんの頭(レプリカ)を装着した写真。本当によくできています。
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航空温室効果ガスの北極圏への影響

 仕事柄、大学の英語の授業で用いるテキストのサンプルがこの時期になると多く送られてきます。僕は今学部の授業は半期の1コマしかなく、使うテキストも工学関係に限られるのでそれ以外は目を通すことはほとんどありませんが、たまたま科学関係の読み物のテキストを開いたら、How aircraft emissions contribute to warmingという内容の記事がありました。それは2009年のNatureに掲載された記事であり、航空機の気候変動、特に北極圏のそれに対する影響についてでした。元の記事は http://www.nature.com/news/2009/091221/full/news.2009.1157.html で読めます。 

 航空機の温室効果ガスの重要性についてはこのブログでも何度も書いてきましたが、この記事で紹介されている研究の重要な発見は、それが特に北極圏に大きな影響を及ぼしているということです。スタンフォード大学のDr. Mark Jacobsonは2004年から2006年までの航空機による温室効果ガス排出のデータを基に、その大気の組成等への影響、特に黒色炭素を考慮したモデルを作成しシミュレーションしたところ、北極圏の温暖化の15~20%が航空機が原因であるという結果になったそうです。

 航空機を利用する機会は一般の人はそう多くないと思いますが、そのわずかな利用だけで北極圏の気温上昇の1/5に寄与していることになります。このブログでも書いているように、北極圏は地球の気候システムのいわば「急所」であり、ここの気候システムが不安定になると地球全体に影響を及ぼします。国連の専門機関は、2020年までに航空温室効果ガスの規制の導入を決めましたが、 http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0500V_V01C13A0000000/ それでは遅すぎます(AMEGによれば、北極海氷の2018年までの消滅確率は95%)。一刻も早くこの問題が注目され、北極圏の気候システムの崩壊を阻止する必要があります。

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「着ている、生きている。」:デレク・ジャーマン『Blue』とBrutus 2013 4/1号


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(2000/05/25)
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 学生時代、京都と大阪のミニシアターに通っていたときに観た映画に、イギリスの映画監督デレク・ジャーマンの『Blue』という斬新な作品があります。最初から最後まで画面は青一色で、エイズに侵され死期が迫っている監督の病気や生活、思索に関するモノローグが流れます。記憶が正しければ、死を前にした切迫感と不思議な昂揚感に満ちた映画だったと思いますが、その中で印象的な場面(音声だけですが)がありました。街を歩く監督がショーウインドーに素敵な靴を見つけるのですが、彼は「天国に行くには今履いている物で十分だ」と思い買わずに立ち去ります。死とは新しい靴が必要なくなることなのです。

 靴だけではありません。洗いたてのオックスフォード生地のボタンダウンシャツのゴワッとした肌触りも、長年着続けて柔らかくなったツイードの素材感も、上質なラムズ・ウールのニットの滑らかな感触も感じることはできません。「死とはモーツアルトが聴けなくなること」というのはアルバート・アインシュタインの有名な言葉ですが、肉体を失うことは洋服や靴を楽しむことができなくなるということなのです。

 この映画のことを思い出したのは、今年の3月に今通っているのとは別の病院にセカンド・オピニオンを聞きに行った帰り、病院の売店である雑誌の表紙を見たときです。その時期は今まで進行が止まっていた(もしくはそう見えた)病気の進行がわかり、医師に余命を宣告され何とか効果のありそうな治療法はないか自分で論文を探し始めた頃でした。膵臓の病気に詳しい先生を紹介してもらい、僕の勤めている大学の附属病院まで(医学部は工学部のキャンパスからかなり遠いのです)バスで1時間以上かけて行ってお話をうかがい、帰るまでのバスの待ち時間に寄った売店で雑誌Brutusの表紙が目を引きました。春のファッション特集号なのですが、表紙は下着姿の白人男性で、その下のコピーが「着ている、生きている。」。普段はBrutusのファッション特集は、メゾンブランドのカタログ的でリアリティーがないので買うことはめったになかったのですが、この表紙を見ただけで手に取ってレジに向かっていました。


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 食べることは生きることとよく同一視されます。生物である人間が自分の生命を維持するために不可欠な行為だからということは言うまでもありません。フランスの美食家ブリア・サヴァランの『美味礼賛』の「どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人であるかを言いあててみせよう」という言葉も有名です。しかし人間が同時に社会的存在で、ほとんどの場合他人に衣服を着て接しているということを考えると、衣服にも同じことが言えるのではないでしょうか。僕の尊敬する人生の達人、池波正太郎と開高健は食通として有名ですが、同時に衣服に関しても一家言も二家言も持っている人物でした。

 Brutusのシンプルにして本質を突いたコピーが示すように、「いきる」という言葉の中には「きる」が内包されています。無理に解釈すれば、残った「い」=「胃」で食を、「き」を取った「いる」=「居る」で住居を、となり衣食住のすべてがこの言葉に含まれることになります。

 ここまで書いていて思い出したことがあります。去年の夏の終わり、最初の化学療法を受けて退院した数日後、9月も近づいていたため自室で夏物の整理をしていた時のことです。シアサッカーのジャケットやマドラスチェックの半袖シャツを洗濯し、整理用の箱に詰めていたときに、自分は何をしているんだろうと思いました。当時の僕は化学療法が効くかどうかわからず、効かない場合はあと数か月しか生きられないという状態でした。来年の夏に着ることもできない服を大事にして何の意味があるのかと。しかしその服を見ていると、京都に住んでいた時期に友人たちと共に白川の疎水に蛍を見に行ったとき、また精密検査を受ける前日、不安でたまらなくてバーに友人を呼びだしていろいろバカな話をしていたとき(僕はノンアルコールでした)、それを着ていたことを思い出しました。大事にされた洋服は単なるものではなく、記憶の媒体でもあります。来年の夏まで生き延びて、この服に新たな記憶を刻もうと思い、それは現実になりました。

 人間は生きている以上、牢獄の中でも収容所の中でも「着る」ことから逃れることはできません。それならば、どんな状況にあってもその行為に気を遣い、楽しむことは生きることの一部であるでしょう。僕の病気は、治療に全力を尽くしますがこれからどうなるのかは分かりません。しかし、たとえ病院で最後を迎えることになっても、入院着が少しでもかっこよく見えるために気を配るような余裕を持っていたいです。

写真は19歳の時に買って以来、人生の半分以上を共に過ごしてきたSaint Jamesのボーダーシャツ。
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秋服を買って二酸化炭素を減らそう:2013ウォームビズ


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 東京では31度を記録し、桜が開花したそうですが、連休明けからやっと涼しくなりそうです。洋服好きにとっては楽しみな秋がだんだん短くなっています。そうならないためにも、化石燃料の消費を減らす必要があります。

 ウォームビズで削減できる二酸化炭素量の試算は以下のサイトのカリキュレーターを参照。たとえば、400m2のオフィスで外気10.3℃の場合、エアコン設定温度を21℃から20℃へ下げることで、1シーズンで374kgの二酸化炭素を削減できるそうです。熱力学的に非常に厳密な計算をしているサイトで、これぞ理系の正しい環境対策と言えます。http://next.rikunabi.com/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=000704

 これに対し、洋服の製造で生じる二酸化炭素は以前書いたようにジャケット1着で6kgほど。秋冬物を新調してエアコン設定温度を下げたほうが総合的に二酸化炭素削減になるケースが多いです。それでは今年は何を着ればいいのでしょうか?

 Men's Exのようなビジネスマン向けファッション誌によると、今年注目は大柄チェックジャケット、ミドルゲージのタートルネック、カラーパンツとなっています。春夏のトレンドから大きな変化は見られません。カラーパンツは職場では厳しいところが多いと思いますが、その中で無難な色を選ぶならマスタードイエロー。ベージュに色が近いのでチノーズの延長ではけて、基本色である紺、グレー、茶のすべてと相性がいいです。

僕の手持ちのものではこんな感じ。
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ジャケットとタートルは去年買ったもので、イエローのチノは今年の春に。今から買うならコーデュロイがいいでしょう。カラーパンツをはくときには他の色を抑える必要があるので、タートルはグレーにするべきだったと反省。

 秋冬のジャケットは素材感があるものが多く、野暮ったくなる危険があります。そうなるかどうかは結局サイズ感です。どんな上質でデザインが良いものでも、脇まわりがガバガバでウエストがユルユルのジャケットは、今どきのシルエットの量産品にも劣ります。身長170cmほどなら身幅50cm、着丈70cmぐらいが基準なので、それより大幅に太く長いものはお直しに出すか買い換えたほうがいいでしょう。

 ここまでカジュアルにできない場合は、ヴェストやカーディガンを加えるだけでもだいぶ保温性は上がります。その場合、ニットのものはきれいな色のカシミアなどトレンドや上質感のあるものにしないと、オサーンの「毛糸のチョッキ」になってしまうので注意。

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IPCCと気候工学 

 (昨日シスプラチンの化学療法2クール目2回目が終了して、あと10日ほどTS-1を服用すれば2週間の休薬期間になります。副作用は強くないとはいえ、シスプラチン点滴後の1~2日はやはりすこし気分が悪く、まだ本格的にブログの更新をできないので、不十分な内容です。あとで追記します)

 9月26日に6年ぶりに公表されたIPCC (International Panel of Climate Change)第1作業部会第5次報告書では、人間活動が気候変動の原因である確率が95%以上であること、今世紀末までの気温上昇最大+4.8℃(これは世界全域での平均で、赤道付近ではほぼ上昇しないのに対して中緯度付近などではこれよりはるかに大きくなる)というデータで衝撃を与えました。

 このIPCCで、ロシアが気候安定化の技術として、気候工学をあげるべしと主張しているというニュースがイギリスGuardianに出ていると http://www.theguardian.com/environment/2013/sep/19/russia-un-climate-report-geoengineering、気候工学関連の情報を発信している「ジオエンジニアリング・ネット・フォーラム」http://geoeng.brs.nihon-u.ac.jp/index.html にありました。

 IPCCの報告書は今後来年の10月ぐらいまで続きますが、その中で気候工学について取り上げられるようになることは大いに考えられます。各国政府の気候変動対策に大きな影響力を持つ組織なので、気候工学に関する論争が世界的に活発化しそうです。

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プロフィール

大熊座から来た男

Author:大熊座から来た男
HNは池澤夏樹『スティル・ライフ』より。
ブログ名は、ツンデレ美少女風に読んでください。
CV:今井麻美、斎藤千和推奨。

膵腺房細胞癌という非常に珍しい病気と闘いながら、気候変動(特に北極圏問題)や気候工学(ジオエンジニアリング)について学んだ情報を発信していきます(体調不良のため、最近は闘病ブログになりつつあります)。気候学は独学で勉強中なので、いろいろとご指摘お願いします。

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